本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

自己破産してもブラックリストにのっても借金しまくるやつ

人間の欲は尽きないもので…。
「借金ができないってのはね、普通の人より劣っている気がしてすごく寂しいんだよね。だから、ブラックでも何とか借りれないだろうか、って気持ちは常にあったね」
飯田氏(仮名)は、サラ金に200万あった借金を任意整理でその直後にサラ金3社から融資を受け、加えて車とパソコンをローンで購入することに成功した人物だ。
ブラック情報に登録されているはずの飯田氏がなぜ金を借りられ、ローンが組めたのか。
任意整理後の借金はサラ金6社に各10万飯田氏の借金生活は始まる。
気楽に現金を手にできることに味をしめ、アコム、アイフル、プロミスと、気づいたころにはサラ金6社から融資を受ける立派な多重債務者になっていた。
「いや、正直きつかったね。サラ金だけで200万、他に銀行、信販系を合わせると400は軽く超えていたよ」
月の支払いは給料のざっと半分以上もあり、金利の高いサラ金だと元金すら一向に減る気配がない。
しだい生活がギシギシと圧迫されていくなか、彼は1つの結論に到達する。
「これは任意整理しかないなあと。自己破産ってのも頭に浮かんだけど、あれはやっぱり最終手段っていうか。世間体もあるしね」
任意整理とは、弁謹士が介入して借金を整理し、毎月支払い可能な額をコッコッと支払っていく方法だ。結果的には、かなりの額を
業者から値切れることになるのだが、そのカラクリは「利息制限法」法律にある。
民法上では、貸出し金額にそれぞれ上限利率が定められており、しかしサラ金や信販
系の利率はその上限を上回っているので、これまで多く払った利息分を借金から棒引きできる、という理屈だ。
「でも、引き受けてくれる弁護士が見つからなくて。任意整理があまりにポピュラーになっちゃたんで、トラブルが増えたらしいんですよ。せっかく業者との交渉を取りつけても、再び返済を延滞する依頼者が後を断たない。ボクの場合は回ってやっと見つかりました」
いったん弁護士が決まると後はトントン拍子に話が進んだ。借り入れ先のサラ金6社が交渉を受け入れたおかげで、合計200万の借金は120万にまで減り、しかも利息はゼロ。毎月各業者に1万円ずつを返済すればいいことになった。
一方、銀行と信販は交渉が成立せず従来どおりの支払いを続けることになったが、それでも負担は大幅減。彼はようやくマトモな生活を取り戻した。

またぞろ、飯田氏の悪い虫が騒ぎ始める。
「レジャー費用っていうんですか、
どうしても必要だったんですよ。でも給料日は先だから、
手持ちもないし、どうしようかつてふと新聞を見たらサラ金『K』
の広告が目に飛び込んできたんですよ」
いままで聞いたこともない社名
だが、広告は「1〜万円まで。返済1〜回まで…」とありふれた内容。注目すべきところといえば、Kが飯田氏の地元のみに存在し、店舗もたった2店しかないということくらいだ。登録番号が1(登録した初年度は数字が1.以後3年おきに数字が増える)だから、起業して3年以内の新しい業者であることは間違いない。
再三述べたとおり、ブラックになった人間は7年間借金ができない。が、モノは試し。融資が可能かどうか尋ねてみた。すると、
「審査をしたい」
聞かれるまま口頭で氏名、生年月日、住所、勤務先、携帯番号を答え、待つ。なんと相手は飯田氏に来店するよう言ってきた。
「ボクはブラックなわけでしよ。
審査が通るわけないと思っていた
からかなり疑いをもちましたね。
でも電話の声は丁寧だし、恐る恐
るいきましたよ。闇金ならどうしょうってね」


ところが『K』に入店すると、怪しい雰囲気は微塵もなく、店内にはATMも設置されていた。親切そうな店員から申し込み用紙を渡され、それに記入。

再度審査を受けた後、店員から希望額と、カードを手渡されたのである。
「現金を手にしたときは夢のよう
でしたね。そこでブラックの人で
も融資してくれるところをもっと
探そうと思ったんですよ。新規や
中小のサラ金の中にまだ大丈夫なところはあるはずだと」
新聞や雑誌を読んで、聞きなれ
ないサラ金の広告があれば片っ端
から問い合わせを入れた。が、
「過去に任意整理をした」と言う
や否や電話を切られるか、やんわ
りと断られるところがほとんど。
やはり『K』は特別な存在だったようだ。
しかし、気長に探すうち、つい
に飯田氏は以外でも借りれる業者を2件探し当てる。どちら
も全国に支店を持つ中堅のサラ金
会社「E」と『D」だ。
「2つとも簡単に審査をパスして、貸してくれました。ラクショーですよ」
調子にのった飯田氏はさらにロ
ーンを組むことにもチャレンジする。
詞つようどそのころ、車が欲しく
なったんですよ。知り合いの車屋
にいい中古車があって。すぐにロ-ンのことが頭に浮かびましたけ
ど、サラ金とはわけが違うじゃな
いですか。半分あきらめてたんですけどね、一応その車屋の社長に
相一談したんですよ」
車屋が提携しているオリコとアプラスの審査を受けるため、契約
書に事項を記入、FAXで送Ⅱ信して返事を待つ。1週間後に届いた回答はオリコNG、アプラス宅は保証人なしでOKというものだった。
果たして無事に車をローン購入した飯田氏はそのとき、「ブラックだと一切ダメだ」という概念を捨てた。もちろん、融資やローン
が一般人と同程度に受けられるわけではないが、よく探せばどこかに穴となる業者が存在すると確信したのだ。「その証拠にね、この間もローンでパソコンを買ったんですよ。当然、ほとんどの信販には相手にされなかったのですが…、東芝クレジット。あそこがすんなり通ったんです。要は粘って探せば、必ず話に応じてくれる業者がいるって
ことですよ」

ブラックになって7年以内の人間でもローンが組める事実は判明した。ではなぜ、
そんなことが可能なのだろうか。「ブラックでもローンが組めることなんて多々ありますよ。別に珍しいことじゃない。つまり、そのとき担当した者がCIC(信販・流通系の個人信用情報機関)に客の個人情報を必ずしも照会するとは限らないんです。自社情報だけで審査してしまつんですよ。アプラスの話が出てきましたが、あそこは他にも関連会社がたくさんあって(アプラス商工プラザ、アプラスリース等)、グループだけでも膨大な個人情報をもっているんです。もちろん、CICへの照会は一応するんですが、一例を挙げると、審査結果を急ぐときなどは自社情報のみでやっちゃうんです
よ。だから、ブラックどころか、却って〃いいお客″なんて判断をしてしまうこともありますからね」
☆せっかくキレイな体になったのだから、借金は二度としないに限る。が、どうしても必要な際には手当たりしだいに駈けずり回ってみればいい。光明は必ず見えるはずだ。