本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

犯人しか知り得ない情報を含んだ手紙が地元警察と新聞社に

1966年11月1日、米カリフォルニア州リバーサイドで、リバーサイド・シティ・カレッジの学生で、チアリーダーのシェリ・ジョー・ベイツ(当時18歳)の惨殺死体が見つかった。
前日の21時頃に学内の図書館を出て、車で帰宅しようとしたところを襲われたようで、胸や喉、背中をめった刺しにされていたが、暴行の痕はなかった。
 

犯人が見つかることなく過ぎた1ヶ月後、地元のリバーサイド警察と『リバーサイド・プレス・エンタープライズ』紙に1通の手紙が届いた。「彼女は若くて美しかった。だが今では無惨な死を遂げた」で始まる文面には、被害者ベイツを侮辱する文言が散りばめられ、その中に犯人しか知り得ない情報も含まれていた。
「私は殺った。楽しかった。私はまず配電器からワイヤーを抜き、図書館の中で彼女を待った」


 図書館の配電器からワイヤーを抜き、被害者が図書館から出るように仕向けたことは公にされておらず、手紙の差出人が真犯人であることは疑いようがなかった。ただ、手紙はタイプライターで打たれていたうえにカーボン紙を重ね文字が打たれており、タイプライターの機種の特定は困難。ここから犯人にたどり着くことはできなかった。


事件から5ヶ月後の1967年4月30日、再び犯人のものと思われる手紙が届く。
「ベイツは死ななければならなかった。これからも犠牲者は増える。Z」

最後の「Z」は犯人の署名とも思われたが、真偽は不明。ただ、警察は捜査で学校の図書館の机に青いボールペンで書かれた、犯行にリンクするような落書きを発見している。
「生きるのはうんざり 死ぬのも嫌だ 切る きれいに 赤ならば きれい 血はほとばしる したたる こぼれる 彼女の新しいドレス一面に あ、そうだ もともと赤かった(後略)」
 

これが事件と関係するものかどうかは不明ながら、最後の「Z」に加え、手紙の筆跡が翌年から幕を開けるゾディアック事件と似通っていたことから、同一犯の可能性が疑われている。