本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

帰宅ルートを変更した女性の殺人事件

1999年7月12日午前7時40分頃、東京都世田谷区の新築住宅工事現場内で当時25歳だった女性会社員、梅津えみりさんが半裸状態で死亡しているのが通行人によって発見された。

死因は左手静脈を切りつけられたことが原因の失血死。

いったい、彼女に何が起きたのか。
 

事件前日の11日、梅津さんは友人たちと一緒に渋谷のレストランで食事をした後、日をまたいだ深夜12時過ぎまで池尻にあるバーで過ごしていた。

解散となったのが12時10分頃。友人に
「また電話する」と言い残し、東急田園都市線(発生当時は新玉川線)の池尻大橋駅の構内に入っていく姿が最後の目撃情報となった。

当時は監視カメラが少なかったこともあり、梅津さんがどの電車に乗り込んだのかはわかっていない。警察の捜査では、被害者宅の最寄りの桜新町駅に12時24分着、もしくは終電の12時34分着の電車に乗ったと推定されているが、現場までの足取りはつかめていない。
 

遺体が発見された工場現場は桜新町駅と梅津さんの自宅との中間に位置するものの、付近を走る国道246号から北に150メートルほどずれた、路地が入り組む人気の少ない住宅地だった。

通常であれば、繁華街のある直線ルートを通って帰宅しているはずなのに、なぜ、この
日に限って帰宅ルートを変えたのだろうか。

遺体発見現場近くでは、女子高生が変質者に首を絞められる事件が二度起きており、犯人は捕まっていない。

さらに事件当日、黒っぽい服装の怪しい男を見かけたという周辺住民の証言が警察に寄せられたが、犯人逮捕につながることはなかった。

女子高生を襲った変質者と梅津さんの事件には。

何か関係があったのだろうか。ちなみに、現場からは梅津さんのサンダル、ショルダーバックがなくなっており、警察は通り魔的な犯行の可能性が高いと見ていたそうだ。
2023年4月、事件は未解決のままである。