本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

つくば市老夫婦殺害事件

2018年1月1日16時35分頃、茨城県つくば市東平塚の建築業、小林孝一さん(当時
77歳)と妻の揚子さん(同67歳)の遺体が自宅2階で見つかった。

孝一さんは後頭部に数ヶ所、揚子さんは頭部から顔面にかけて十数ヶ所、平らな鈍器のようなもので殴られた痕があり、死因は2人とも失血死だった。
 

殺人事件と断定した茨城県警はつくば中央署に捜査本部を設置。聞き込み調査を行ったところ、小林さん夫婦は
12月30日19時30分頃、近所のスーパーから帰宅。翌31日午前7時頃に揚子さんの友人が小林さん宅を訪れた際は応答がなかったことが判明し、このことから翌1日の午前7時までの12時間に何者かに殺害されたものと推定した。

また、2階ベランダの手すりに血痕が付着していたため、犯人が2人を殺害後、ベランダの柵を乗り越えて逃走した可能性が高いこともわかった。
 現場に荒らされた形跡がないことや、夫婦が繰り返し殴打されていることから、警察は夫婦に恨みを持つ人物による犯行の可能性が高いとみて交友関係などを徹底的に調べた。朝日新聞の報道によれば、疑いの目は夫婦とは別に暮らす長男にも向けられたという。長男は事件の起きた1月1日、自宅で1人で日本酒を飲んでいたとき、訪れた警察官から2人の死を聞かされた。


長男は2日後、父の遺体と対面、変わり果てた姿を目の当たりにし、悲しみと怒りでいっぱいになったそうだ。父は生前、溶接や電気工事、内装までを1人でこなし、事件現場となった自宅も自らが建てた憧れの存在だったという。
 

一方、義母となる揚子さんとは、そりが合わなかった。孝一さんの所有物を揚子さんが売ろうとしたことなどがあり、口論になることがしばしばあったそうだ。このことから、揚子さんとの不仲を知る知人から「(犯人は)おまえじゃなかったの?」と言われたり、捜査員からは携帯電話のデータを消さないよう命じられ、連日、事件前後の行動について取り調べを受けたこともあったそうだ。
 

長男はもちろん犯行を否認。どころか、事件から3年後の2021年1月には遺族らで
作る団体による懸賞金100万円を設け、情報収集を募った。県警は同時期までに延べ約1万2千人の捜査員を導入。事件解決に努めてきたが、未だ犯人逮捕には至っていない。