本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

香川県まんのう町女子高生殺人事件

1997年3月16日、香川県まんのう町で、アルバイト帰りの女子高生が何者かに殺害される事件が発生した。

女子高生の遺体が発見されたのは、バイト先から30キロも離れた山林の中だった。
 被害者は、県立高校に通っていた真鍋和加さん(当時16歳)。彼女は3月15日22時過ぎ、自転車で5分程度の距離にあるバイト先の三豊市内のコンビニを出た後、行方がわからなくなっていた。

ちなみに、この日は小雨が降っていたため、バイト先に行く際、姉に車で送ってもらったという。また、肌寒い時期だったにもかかわらず、和加さんは薄い綿のTシャツ1枚で、公衆電話をかけるための小銭以外、財も持っていなかったそうだ。最後の目撃証言は22時過ぎ。

バイト先の同僚が、傘も差さずにコンビニの向かい側にある歩道に立っている彼女の姿を見ていた。
 

その頃、和加さんの自宅では父親と姉はすでに就寝し、母親だけが起きていたものの仕事の書類を作成しているうちに寝入ってしまったという。

翌16日の朝5時過ぎ、目を覚ました母親が未だに娘が帰宅していないことに気づき、バイト先へ問い合わせたところ「15日の夜10時過ぎに退店した」との返事が。母親は唖然とするしかなかった。
 午前10時過ぎ、真鍋さん宅に彼女の友人から電話がかかってきて、和加さんと待ち合わせをしていたものの、約束の時間になっても現れないと言う。

娘が事件に巻き込まれたのではないかと考えた両親は、警察に捜索願を提出すると同時に、手分けして和加さんの捜索を始めた。
 翌17日の午前9時20分。和加さん宅から30キロ程離れた、まんのう町川かわひがしやけお東焼尾の山林に遺体が捨てられているのを山の所有者が発見した。 この所有者によると、初めはマネキンが投棄されているのかと思ったという。

通報を受けた琴こと平ひら警察署の捜査員が現場に到着し遺体を確認。上半身は長袖の白いTシャツで、下半身は片足に靴下を履いていただけの状態で、司法解剖の結果、死因は首を絞められたことによる窒息死であることが判明した。警察は殺人・死体遺棄事件と断定し捜査本部を設置する。
 翌18日、地元新聞の朝刊に、まんのう町の山林での死体遺棄事件の記事が掲載された。和加さんの父親は記事を見て「もしかしたら娘ではないか」と考え、すぐに琴平署へ出向く。不安は的中した。指紋を照合した結果、遺体の身元が間違いなく和加さんであると判明したのだ。
 捜査本部は延べ約5万6千人の捜査員を投入し、交友関係から、地元住人など約3万3千人に聞き込み調査を実施。
21日には、捜査員が高瀬町の公園で和加さんの靴を発見した。が、それ以降、事件解決の手がかりは見つからず、2022年3月現在も犯人は逮捕されていない。
 事件の犯人像については様々な推察が飛び交った。遺体が発見された際、和加さんの衣服が脱がされていたことから暴行目的の犯行だという意見。また、彼女の靴が発見された公園から遺棄現場まで距離があったことから、身近な人間による犯行という説。和加さんの家族は、遺体発見現場には野犬が多く生息していることから、犯人が野犬を利用して証拠隠滅を図ったのではないかと考えたという。
 事件から20年後の2017年11月10日、香川県警捜査1課は、和加さんの左足の靴が発見された三豊市の公園付近で不審車両が目撃されていたと明らかにし、同時に事件当日に被害者が着ていたTシャツの画像も公開した。捜査は現在も継続中である。