本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

ウニの密漁から村会議員に転身なのにデリヘルを兼業という猛者

「女に本番を仕込んだからうちのデリヘル試してよ」
田舎の村会議員はもっとすこい。ナント、自ら売春クラブを経営してパクられてしまった猛者がいるのだ。北海道は西側の渡島半島。この最東端に位置するとどほっけ村は、人口1700人あまりの小さな漁村だ。

昆布やホッケの開きなとが特産品で、豊かに残る自然を楽しもうと道内からの客も多い。この村議H(50才)が売春防止法違反(あっせん)の疑いで、函館西署に逮捕された。直接の容疑は8月15日に25才の女性を22才の男性に売春目的で紹介したというもので、全国紙ではほとんど報じられることのなかったニュースである。

Hはデリヘル『レモンクラブ』を設立して営業許可を届け出た。おのれの身分を顧みない豪快さだが、さらに知人に対し、次のような熱心な勧誘トークを繰り広げていたというかり呆れ返る。

「実はオレさ、函館でデリヘル始めたんだけど女に本番するよう仕込んであるんだ。えっ、デリヘル知らない?だから出張ヘルスのことさ。とにかく一度試してみてよ。表向きは健全経営だから、心配いらないって」

さらに業務スタートと同時にフーゾク誌に広告を打ち、函館市内のアパートの一室を事務所にしてHら従業員がスタンバイ。客から電話か入ると、近くのアパートで待機している女のコを派遣するシステムを採っていた。

最盛期で10人ほどの女性を集めたが、中に17才の少女(無職)もいたという。60分1万2千円で本番ができるという手軽さが受けたのか、あっという間にレモンクラブの評判はクチコミで広がった。が、そんなアブナイ橋をいつまでも渡れるはずがない。案の定、捜査員の耳にもウワサが届くようになり、すぐに内偵が始まって逮捕に至ったのである。そのきっかけは、Hの盛況振りを妬んだ同業者のタレ込みだったらしい。
ウニの密漁から56で村議に転身
それにしてもこのセンセイ、議員でありながらこんな事件をしでかすとは、いったい何モノなのか。村議会関係者が苦々しく話す。

「元々は漁師だったんだけど、4、5年前にウ二の密猟がバレて問題になり、カネ貸しに転身したんだ。取り立てがすごく厳しいらしくて、何度もトラブルを起こしてたよ。家財道具を持っていかれて怒った債務者がHの車に火を付けて騒ぎになったこともあった。バツイチで今の奥さんと再婚したんだけど、アッチの評判も悪くてさ、愛人を囲っては女を食いモノにしているなんてウワサになってたよ。何でそんなのが議員やってるかって?そんなこと言われても困っちゃうよ」Hは村議選補欠選挙に立候補したが落選。

懲りずに11年の村議選に再出馬したものの、惜しくも次点どまり。ところが選挙違反がらみでー人の議員が辞職したため、その年の7月に繰り上げ当選してしまったのである「議会では一般質問に立ったりして、やる気は見せてたらしいよ。でもHが何票で当選したか知ってる?56票だよ。学級委員の選挙レベルだけど、この村じゃ議員なんてそんなもん。投票したヤツのなかには、その後で、Hの店の世話になったのが何人もいるんじゃないの」(知人のー人)センセイと呼ぶには程遠い立場の人だったようだ。

★国会議員の体たらくぶりは、今さら説明する必要はなかろう。地方議会でも、表沙汰にならないトラブルゃ様々な事件はたくさん転がっている。実際、取材の機会に議員と話をしてみても、そこらをうろつくオッサンとまるで変わりないのが常だ。まったく税金つかって何やってんだか、と情けなくもなるが、それか国民を映す鏡だと思えば妙に納得できてしまうのが悲しい。