本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

フラレたホステスの郵便受けにウンコを投函したストーカー逮捕

かつて、こんな形で想いを爆発、逮捕されたストーカーがいただろうかっ今年4月、警視庁野方署に住居不法侵入罪の現行犯で捕まえられた37才の男は、なんとフラレた相手の郵便受けにウンコを投函するイヤガラセを繰り返していた。ウンコストー力ーの名は多田(仮名)。自称・測量会社の専務といっが、確認できるのは名刺だけで、取り調べではひたすら沈黙を通す不気味な独身男だ。

被害者A子は昼間は保険会社に勤務するOL、夜は中野区内にあるスナックで、ホステスのアルバイトをしていた彼女。そこへ、多田が客として現れた。2人は基本的にホステスと客の関係で、金銭の貸し借りを含め多少の交際があったものの、深い仲ではない。実際、A子は多田の病的な一面を見抜き、次第にさけるようになっていた。

が、それにキレたのが多田だ。去る者を追いたくなるのか、本気で惚れていたのか、とにかくA子へ交際を迫る。電話で口説きまくり、無視されたら一転、無言電話。典型的なストーカーの始まりである。周りが見えなくなった多田は、電話などでは飽き足らず、A子の名前を使って次々と通信販売の注文を繰り返し、貴金属や家具を勝手に送りつけるようになった。

いい加減、マイった彼女が警察に相談し、とりあえず警察は、通販会社から申し込み用紙を回収、調査した。と、その中のー枚に、多田の指紋を発見。これを決定的な証拠として、A子の名前をかたりハントバッグを注文したとする有印私文書偽造、同行使の罪で男を覆捕するに至った。
「今度は絶対つかまらないようにやってやるからな」
一件落着。誰もがそう思ったに違いない。が、多田はまるで堪えちゃいなかった。

「違法捜査じゃないか。告訴するぞ」彼は取り調べで察官に怒鳴り散らし、ハナから対決姿勢の構えを見せた。もちろん、警察はお構いなしに検察庁へ送致、起訴する。その結果、懲役2年執行猶予5年の判決が下りた。執行猶予か付いたのは初犯に対するせめてもの温情だ。
ところがである。当の本人はますます逆ギレ。釈放されたその場で、

「今度は絶対に捕まらないようにやってやるからな」と捜査関係者たちに言い放つ。尋常ならざる執念深さが証明されたのは、それから間もなくのこと。

多田は以前と比較にならないほど、悪質なイヤガラセを実行した。A子宅の玄関のトアノブに猫の死体をぶら下げ、続けてドアー面にウンコを塗りたくるという暴挙に出たのだ。慌てて警察へ駆け込むA子。捜査官もすぐに多田が犯人だろうと判断し、玄関前にビデオカメラを設置した。が、多田も単なるバカではなかった。

アッサリそれを見抜くと、今度は攻撃先を変更する。警察の目が光る玄関前ではなく、階下の集合郵便受けにウンコを突っ込み始めたのだ。それもわざわざひねりたてのものをアルミホイルに包んで。これには彼女ばかりか、警察も激昂。管轄の野方署員はメンツをかけ、交替で深夜の張り込みを開始する。

6日目、何にも知らない多田がノコノコと現場へ現れた。そして、いつもとおり郵便受けへウンコを。警察がこの千載一遇の機会を逃すハズがない。多田が住居不法侵入の現行犯で再び御用となった。

「逮捕後の容疑者は沈黙状態ですよ。何一つ答えようとしません」

調べに対し、多田は雑談にも応じず、ふてくされているらしい。まったく反省の色なしだ。一方、警察はこの事件を「御礼参りの犯罪でもあり、悪質」と判断して、マスコミに発表。奇妙なストーカーを全国に知らしめる。警察がここまで徹底捜査したのは、犯人の目星がつき、再犯であったことに激怒したからだろう。

が、理由はそれだけじゃない。ストーキング防止法があるアメリ力では、イヤガラセや付きまといなどの反復行為に対し、被害者が恐怖を感じるだけで犯罪が成立する。電話も同様だ。が、日本では「軽犯罪以上、刑法未満」と呼ばれ、微妙な位置にあるのが実情。どうしても頼るべきは自衛手段だけとなる。そこで、最近はこうした状況を踏まえ、ストー力ー行為を処罰する条例が全国で制定され始めた。

有名人に脅迫文を送りつけただけで逮捕された珍しいストーカーも存在した。フリーターのA(33才)だ。AはNHKの人気アナウンサー久保純子に一方的な想いを寄せていた。そのため、久保アナか入籍したことを知ると、何を勘違いしたのか

「別れてオレと一緒になれ」「裏切り者は許せない」「純子さんのブルマー姿を見せろ」

などと、久保の両親に脅迫文を送りつける。普通、手紙を出すだけで身元がバレるワケない。が、Aはアッサリお縄になった。なんと、脅迫文に使った偽名か、すべて本人の周囲に実在する人物だったのだ。とりあえず、脅迫文片手に事情聴取を始めた警察が、「そんなコトする奴はアイツしかいない」と、Aにたとり着くのは自明の理。逮捕された男の容疑は脅迫だった。