本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

琵琶湖バラバラ殺人事件

2008年5月17日、滋賀県近江八幡市の琵琶湖の湖岸緑地である岡山園地で早朝から釣りをしていた男性が、漂流している人間の左足を発見し、110番に通報した。

同日、捜査員が同湖で足の一部を発見、5月20日には東近江市の湖岸にて頭部が、翌21
日には大津市の河口にて左足首が、さらに6月22日と翌23日にかけて草津市の湖岸で両手首が見つかった。
警察による鑑定の結果、全ての遺体のDNAが一致したことから県警は同一人物と断定、死因が首を絞められたことによる窒息死と判明したことから、殺人・死体遺棄事件として捜査を開始した。
 

警察は被害者の身元を特定するため復顔法(頭蓋骨の形状をもとに、年齢や性別を加味して肉付けをする方法)を試み、似顔絵も公開し広く情報を募ったが、有力なものは寄せられなかった。

それから10年が過ぎた2018年11月30日、県警捜査本部は、被害男性が同県野洲市、職業不詳の川本さん(遺体発見当時39歳)だったと発表する。

何でも、事件発覚以降の県内免許未更新者の中から所在不明者を探したところ、1、2年前に川本さんの存在が浮上。
親族への聞き取りなどから、約170センチの身長や顔の特徴が一致し、最終的にDNA鑑定で身元特定に至ったという。
 

さらに、警察は有力な情報を摑む。

川本さんが、草津市で2018年8月に男性の切断遺体が見つかった事件で死体遺棄罪などで起訴された守山市の焼き肉店経営の被告の男(同68歳)と知人同士と判明したのだ。

川本さんと同被告は草津市の建設現場で知り合い、事件前には同市の建設会社寮などで一緒に寝泊まりしており、2人の間にトラブルがあったという情報も得たという。

ちなみに、同被告の自宅兼店舗からは人の骨片が見つかっているが、店舗の開店は事件発覚の2年後で、骨片が川本さんの遺体の可能性は低いという。

果たして、この男が川本さんを殺害したのか。

県警は2人の関係を慎重に調べていると報じられたが、その後、目立った発表はない。
報道によれば、滋賀県警はこれまでに延べ3万人以上の捜査員を動員。川本さんが2008年5月上旬頃まで生存し、2007年式の紺色のダイハツ工業の「ミラ」に乗っていたこと、湖南地域を拠点として生活していたこと、大津市堅田のパチンコ店に前出の被告男性と出入りしていたこと、犯人は車を使って遺体を遺棄した可能性が高いことなどが判明しているそうだ。

捜査本部は報奨金を設け、現在も事件解決につながる情報を広く求めている。