本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

千葉港女性バラバラ死体遺棄

2008年7月11日、千葉港で釣りをしていた男性が、停泊していたタンカーと岸壁の間に浮かぶマネキンのようなものを見つけ、警察に通報した。

現場に駆けつけた千葉県警の捜査員が引き上げると、それは無惨にも頭部や四肢を切断された女性の胴体だった。

胴体に着衣はなく、胴回りにはロープが結びつけられ、その先には重しが付けられていた。
 

3日後の7月11日、胴体の発見場所から約300メートル離れた海中で県警のダイバーが、ロープで1つに巻かれ、胴体と同じく重しを付けられた両脚を発見する。

切断面の形状から、遺体は死後、ナタのような重量のある刃物で切られた可能性が高いことなどが判明(頭部と両腕は現在に至るまで未発見)。

女性が殺害されたものとみて捜査本部を設けた県警は被害者の身元特定を急いだが、歯形や指紋などの決め手がなく、割り出しは難航した。
「最近、知り合いの女性の姿が見えない」
 

9月、県警に寄せられた男性からの情報をもとに県警がDNA鑑定を行った結果、切断遺体は千葉市稲毛区山王町の無職、金子真由美さん(同30歳)と判明する。

彼女の生活は実に不可思議なものだった。家賃月約5万円の3DKの一室で50~60代の派遣労働者たち3人と同居。
しかし、知人(通報した男性)と呼べるのは1人だけで、他2人は部屋を分け合うだけの他人だった。
 

捜査本部の調べによれば、金子さんは千葉県市川市出身。
20代半ば頃に家出をし、2003年8月頃、実兄が家出人捜索願を提出。

2006年2月にいったん家に戻ったが、再び行方不明になり、各地を転々とした後、稲毛区のアパートに転がり込んだとみられている。近隣住民によると、金子さんは同居している男性が車で送り迎えをし、朝9時ぐらいに出かけて夜11時頃に帰宅していたという。さらに、周辺住民には、この部屋に出入りする別の複数の性の姿や、場違いなベンツやロールスロイスなどの高級車がアパートに横付けされているのをたびたび目撃されていたそうだ。
 

県警が、事情を知っているものとみて、通報してきた知人男性に事情を聞いたところ、7月2日頃、この男性が金子さんを千葉市中央区内の路上に送り届けたのを最後にアパートには戻らず、同日夜には携帯が不通になり連絡が取れなくなったという。
遺体発見はその9日後。いかにも怪しいが、後の警察の調べで、この知人男性も、他に同居していた男性2人も事件とは無関係なことがわかっている。
 

いったい、金子さんはどんな暮らしをして、誰にバラバラにされたのか。ネットでは彼女が不特定多数の男性と関係を持つ風俗嬢で、金銭上のトラブルから殺されたとする推察もあるが、真相は定かではない。