本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

宝くじが当たったのが悲劇の始まり

1996年1月、スウェーデンの首都ストックホルムから約150キロ離れた田舎町に暮らす当時19歳の女性カリーナ・ホルマーが、何気なく購入したで1500ドル(約20万円)に当選した。

物心ついた頃から海外に住むことを夢見ていた彼女は、その当選金を元手にアメリカに移住。

同年3月からマサチューセッツ州ドーバーにアパートを借り、ベビーシッターとして働き始める。
その後、ボストンに移住し警察官の男性と交際しながら、週末はパーティに行ったりダウンタウンのバーで飲んで過ごす日々を送る。

同年6月21日、彼女は「ザンジバル」という名前の人気クラブに出かけ、友人たちと酒を飲み踊っていた。泥酔した状態で警備員に護衛されながら店を出たのが深夜3時。これを最後にホルマーは行方不明となる。

2日後の23日朝、彼女はボイルストン・ストリートの青色の大型のゴミ箱の中で、変わり果てた姿で見つかる。体を腰から切断され上半身だけとなったホルマーの死体が遺棄されていたのだ(下半身は見つかっていない)。

司法解剖の結果、死因は絞殺とわかった。また、証拠隠滅を図るかのように遺体がきれいに洗浄されていることも判明する。

その後、警察はハーブ・ウィッテンなる男性を容疑者と睨み尋問を行う。事件当日、ホルマーがクラブを出た後、一緒にいるところを数人が目撃していた。警察は、ウィッテンが酔った彼女を車で拾い、強姦した後、殺害し切断、レイプの証拠を隠すため下半身だけを遺棄したものと厳しく彼を追及した。が、ウィッテンは頑なに犯行を否認。決定的な証拠も見つからず、結局、逮捕には至らなかった。ただし、ウィッテンはその1年後に謎の自殺を遂げている。
 

もう1人、容疑者として挙がったのは、ホルマーがベビーシッターの職に就いていた際の雇用主、フランク・ラップだ。周囲からの評判が悪く、事件の日のアリバイも無し。警察の尋問にも極めて非協力的だった。

さらに、ホルマーの遺体が発見された翌日、ラップ宅と隣人が共有していたゴミ箱で火事が発生していた。警察はラップがホルマーの下半身を燃やしたのではと睨んだが、ゴミ箱の中から人間の遺体に関する物は何も発見されず、彼もまた逮捕されることはなかった。
事件から27年が過ぎた2023年4月現在、事件は未解決である。