本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

宇都宮女子大生殺害事件ラブホテルの事件は迷宮化しやすい

1999年4月23日、栃木県の山林で、山菜取りにきた男性が道路から3メートルほど入った竹やぶの中で仰向けになった女性の全裸遺体を発見した。

警察による解剖の結果、遺体は死後10日程経過しており死因は窒息死であることが判明。

首には絞められたような痕があり、その他に目立った外傷はなかった。
 

殺人事件と断定した栃木県警は捜査本部を設置。

ほどなく、女性の身元が宇都宮市在住、作新学院大学2年の坂本弥加さん(当時19歳)とわかる。

発見現場には争った形跡はなく、別の場所で殺された後、現場に移送、遺棄されたものと思われた。
 

被害者の坂本さんは、遺体発見17日前の4月6日夕方、家族に対し「少し出かけてくる」と伝え車で外出した。そのまま数日経っても帰宅しない坂本さんの身を案じた家族が、4月9日に宇都宮東警察署に捜索願を提出。

栃木県全域で坂本さんの捜索活動が開始され、警察が周辺住民や坂本さんの知人に聞き込み捜査を行った結果、自宅を出た4月6日夜に宇都宮市内のラブホテルで坂本さんを見かけたという目撃証言を入手する。しかし、彼女が誰と一緒だったかまではわからなかった。
 

5日後の4月11日、自宅から2キロ離れたファミリーレストランの駐車場で坂本さんの車が発見された。警察はファミリーレストランの店員や4月6日から11日までに来店した客に聞き込み調査を行ったが、彼女の車がいつから停められていたか、確実な証言は得られなかった。

坂本さんがファミレスの駐車場から別の場所に移り、移動先で被害に遭った可能性は高い。しかし、これ以降、彼女の足取りはぷつりと消える。

遺体発見はそれから12日後。ファミレスから遺棄現場の山林までは約26キロ離れていた。
 

それから7ヶ月半が経過した12月、坂本さんの遺体が見つかった場所の隣町にある竹藪で、栃木県芳は賀が町に住む当時35歳の無職男性が首をつって死んでいるのが発見された。
司法解剖によると、死後半年ほど経過しており、すでに遺体は白骨化していた。実はこの男性、捜査本部が坂本さん殺害に関与する重要参考人としてマークしていた人物だっ
た。どのような経緯で男性が疑われたのかは不明で、取り調べが行われたのかも定かではない。わかっているのは、男性が逮捕されなかったものの、坂本さんの遺体発見から
1、2ヶ月の間に自ら命を絶ったという事実だけだ。
 遺体の横に残された遺書には次の文言が記されていたそうだ。
「自分はやっていない」