本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

死体が専門的な方法で丁寧に解体されていたB1の肉屋事件

2007年6月から7月にかけてアフリカ南西部の国ナミビアの首都ウィントフック地域を走る国道B1道路で、ゴミ袋に入れられた遺体が発見される。見つかった遺体は一部で、2人の異なる女性のものと判明。

事件は死体が専門的な方法で丁寧に解体されていたことから「B1の肉屋」と呼ばれるようになる。

1ヶ月後の同年8月、B1国道の北で切断された女性の頭部と腕が発見された。警察は解体手口からこの女性も「B1の肉屋」によって殺害されたものと断定。さらに捜査を進めると、2005年に同一人物による犯行と思われる女性2人の切断遺体が見つかっていることもわかった。
犠牲者は全部で5人。身元が特定されたのはジョアニータ・マブーラ (2005年の殺害当時21歳)、メラニー・ヤンセ (同22歳)、サナ・ヘレナ(2007年の殺害当時
36歳)の3人で、他2人は身元不明。

司法解剖の結果、全ての犠牲者の遺体が凍結または冷蔵された兆候を示し、彼女たちが一時冷蔵保管されていた可能性が高いことがわかった。ただ、殺害方法に関しては異なっており、マブーラは鈍器で殴られ、ヤンセは絞殺。

またヤンセとヘレナは顔見知りで、ウィントフックのダウンタウンで売春婦として働いていたことも判明した。
南アフリカ共和国から連続殺人事件に特化した上級刑事3人の支援を受け捜査を進めたナミビア警察当局は、5人目の犠牲者が出た直後の2007年8月下旬、ドイツ出身のハインツ・クニエリムなる男性を逮捕する。容疑はウィントフック近くで29歳のナミビア人を襲った強姦及び殺人未遂罪だったが、当局はクニエリムこそが「B1の肉屋」であると睨み、徹底的に取り調べる。

しかし、クニエリムは犯行を頑に否定。物的証拠の欠如から2010年2月、裁判で無罪となった。
もう1人、警察が重要容疑者として睨んだのが、過去2度殺人を犯した罪で終身刑となり服役していたものの、2004年に釈放されていたハンス・ハッセルマンなる男性だ。彼の住んでいたアパートの室内からヘレナのDNAが発見されており、彼がヘレナを部屋に入れたのは確実だったが、逮捕を待つまでもなくハッセルマンは2008年6月、自ら命を絶った。
2年後の2010年、ナミビア中西部に位置する町レホボスの農場で人間の頭と腕が発見され、再び「B1の肉屋」が活動を始めたと騒がれた。しかし、これまでの犯行との類似点がほとんどなく、また現場がB1付近ではなかったため、別の犯行と結論づけられている。事件は今も未解決のままだ。