本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

女子高生の殺人事件は交友関係の広くて迷宮入り

2004年6月20日午前6時50分頃、茨城県ばんどう市の市道脇の草むらで、平田恵里奈さん(当時16歳)がうつぶせに倒れているのを、車で通りがかった男性会社員が発見した。
会社員は直ちに警察に通報したが、同日14 時15分頃、恵里奈さんは搬送された病院で死亡する。
司法解剖の結果、死因はひも状のもので首を絞められことによる窒息と判明。
茨城県警は殺人事件と断定し、捜査を開始した。
 
被害者の恵里奈さんは同年4月に茨城県立岩井西高等学校(現在は廃校)に入学。
問題なく通学していたが、事件前から連続して欠席するようになり、事件数日前に登校した際には、担任教諭に「家に居づらい」などと相談していたそうだ。
恵里奈さんの自宅は父母の他、兄と、異父兄弟にあたる弟妹4人の計8人家族。
近隣住民によれば、彼女は4人の幼い弟妹の面倒をよくみていたという。
 
恵里奈さんは事件の9日前に携帯電話を持ち始め、6月20日の事件当日も、未明に複数の相手に何回も電話をかけていた。
事件直前に立ち寄った岩井市内のコンビニでもしきりに携帯電話を操作する姿が目撃されており、午前5時45分頃には自身の携帯から「お金をすられた」と110番に通報していた。
 
遺体発見時、被害者は青いTシャツに黒い半袖のジャケットを羽織り、ジーンズのハーフパンツを着用していた。
靴は履いていなかったが、靴下が汚れておらず、犯人は車で現場に連れてきて放置したとみられる。
また首には、携帯電話などを吊り下げるストラップが巻き付いており、あざの形状からこのストラップで首を絞められたものと推察された。携帯電話は外されており、その後の捜査で現場から70キロ離れた茨城県那珂町付近で微弱な電波をキャッチされたものの、発見には至っていない。

 恵里奈さんの事件当日の足取りは以下のとおりだ。

▼午前0時頃、1人でファミリーレストランに入店。後から店に来た女性の友人と食事。

▼午前1時36分 ファミレスを退店。店を出たところで恵里奈さんの携帯に別の友人から電話がり、公園で会う約束をする。公園に行く前に、ファミリーレストランの向かいにあるコンビニに立ち寄りプリペイド式携帯電話のカードを購入しようとするも、そのコンビニには置いていなかった。

▼午前3時頃 公園で友人と2人で電話の相手を待つ。

▼午前4時頃 電話の相手が来なかっため、友人と別れる。

▼午前4時8分 コンビニに入り、おにぎり、缶コーヒー、キーホルダー型工具などを購入。

▼午前4時22分&42分 コンビニを出入り。

▼午前5時前 棚の前で携帯をいじっているのを店員に注意されコンビニを退店。

▼午前5時過ぎ 退店したコンビニから600メートル離れた別のコンビニ前に置いてあるベンチで寝そべっている姿を配送業者が目撃。
恵里奈さんはトラックのライトが眩しいためか、手で顔を隠すような仕草をしていたという。ちなみに、このコンビニは午前6時開店のため、この時点で店は閉まっていた。

▼午前5時45分 若い女性が運転する白い軽自動車がコンビニの駐車場に駐車。恵里奈さんがその車に乗りこみ、どこかへ向かう姿が目撃される。

▼午前5時45分~48分 平田さんの携帯から3度、110番通報。1回目は無言で切れる。

 2回目
 恵里奈さん「お金をすられた」
 警察「どこにいるの?」
 恵里奈さん「岩井のコンビニ」
 警察「どんな人にすられたかわかる?」
 恵里奈さん「見覚えのある人。岩井署の連絡先を教えて」
 警察「岩井署はないから」(ここで電話が切れる)

 3回目
警察がさかい警察署に来るように伝えて、恵里奈さんが「はい」と答える。
▼午前6時頃 出勤してきた二店目の店員が平田さんの自転車を発見。自転車は施錠された状態で、前かごにはプリペイド式携帯電話のカードが入っていた。
▼午前6時10分頃 コンビニの隣に住む74歳の女性が、『バタバタ』と裏道を走る足音を聞く。
▼午前6時40分頃 岩井市(現坂東市)長須の市道脇の草むらで意識不明の状態で発見される。
 遺体発見から2日後の6月22日、農業手伝いのスリランカ人男性(当時36歳)が事件の報道を見て雇い主らとともに境警察署に出頭した。
この男性は恵里奈さんの交際相手で「携帯電話を買い与えたが、事件とは関係ない」と話したが、警察は男性が不法滞在者だったために入管難民法違反容疑で逮捕。
事件との関与を疑ったものの、事件当日の恵里奈さんの通話先に含まれていないことがわかり、容疑者から外す。
怪しいのは、110番通報とほぼ同時刻に恵里奈さんと一緒にいたと思われる「白い車の女性」だ。
実は事件前にも恵里奈さんは、この女性が運転する車から降りてくる姿を目撃されていたが、この人物が何者なのかわかっていない。また、この事件では当時18歳の元交際相手とされる男性(同18歳)も疑われている。
男性は事件当日に会社を無断欠勤しており、また事件から2日後以降行方をくらませていた。が、恵里奈さんとは面識がないと語り、失踪についてもただの偶然であると事件への関与を否定した。
 
不可解な行動、怪しい人物、複数の目撃証言。事件は多くの手がかりを残しつつつも、2023年4月現在も未解決のままである。