本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

日本一怖い吊り橋の夢想吊橋を渡る

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渡ったもの誰もがその恐ろしさ故に「日本一怖い吊り橋」と呼ぶ、恐怖の吊り橋。
夢想吊橋。
あるテレビ番組で日本一怖い吊り橋として紹介されたので、ご存じの方も多いだろぅ。著者もテレビで存在を知った一人だ。
しかしその番組では詳細まではわからず、橋の全容は謎に包まれていた。日本I怖い吊り橋とはどんなものなのか。見たい!そして渡りたい
好奇心に突き動かされるよぅにして、筆者は現場を目指した。
その日本一怖い吊り橋は静岡県の山奥にある。ただの山奥ではない。
山奥のそのまた奧のまた奥。秘境中の秘境だ。
高速を降り、一号線をしばらく山の方へ。どんどん道が細くなり民家が少なくなってからも、ぐねぐねの峠道を走る。
陽の高いうちには到底たどりつけないため温泉で一泊し、翌朝空が明るくなったころ徒歩で山へ向かう
毎年2、3人の死者が出ると言われている
しばらくは緩い登りが続く。いつ何時崩れてくるかもわからない斜面と切り立つた崖に挟まれた。
古びたゲートなどを通り過ぎ、歩くこと7 時間、ついに緑の渓谷に浮かぶ一直線の吊り橋が目に飛び込んできた。
全長170メートル、高さ1OOメートル。伝え聞いていた通りの絶景だ
吊り橋のたもとに到着し、まずは周囲の確認だ。
橋は左右2 本の太いワイヤーで吊られていた。当然ながら真つ赤に锖びている。
どこへつながつているのかと根本をたどればそれぞれ1本の樹木にぐるぐる卷きにされていた。
つまりこの吊り橋は、樹木4本の力によつて支えられていることになる。足下のつくりはを見ていただいたほうがわかりやすいだろう。
まず一番下に針金のようなワイヤーが張り巡らされ、その上に細い横板が50センチほど並んでいる
ここは正真正銘のまるで長大なムカデが空中に浮かんでいるようだ。
ただ、から見た吊り橋はかなり高い位置にかかっているように見えたが、たもとからは木々やせり出した岩が邪魔をして谷底が確認できず、ちよっと様子見のつもりで渡り始
めてみた。右足、左足、右足。左右
手すりワイヤーを持ちながら一歩進む。下の木々が青々と茂っているため、まだ高さは感じない。
進むうちに徐々に風が強くなってきた。渓谷を吹き抜ける風が体に吹きつけてくる。ふと下をみる。
気づかなかったのだが、あるいはの重みによる影響かもしれないが、右に左に大きく吊り橋は揺れている。子見で渡り始めたことを後悔してきた。幅の狭い板の上では、引き返すための方向もままならない。もしバランスを崩したらどうなるか。針金と横板のおかげで真下には落ちないとしても、左右どちらかに傾いたとたんに谷底へ真つ逆さまだ。このまま前へ進むしかない。
3分の1 ほど渡ったあたりで、風が強さを増した。軽く体を煽られるだけで押さえょうのない。
足下には谷底の河原が見える。あまりにも高い。
100メートルは30階建てのビルにする。河原に生える木々はそれなりの大きさのはずだが、遙か遠くに小さく見えるだけだ。
光景が、現実感を失わせる。と同時に、もし落ちたらどうなるかとリアルに意識しはじめた。落ちれば死が待っている。この辺りまで来るのは、わずかな釣り人のみ。つまり遺体は発見されず、風雨にさらされ土砂に埋もれていくだけだろう。
ちょうど真ん中あたりで、歩く板の片側が無くなっていた。残るは片方のみ。幅は靴1足分。後ろには戻れない。無理矢理、歩く姿をイメージする。怖くない。怖くない。高さ50センチしかないと思えばいい……。しかし瞬時に吹き飛ばされ、聞こえてくる。落ちたら死ぬぞ…。
右足の真ん前に左足を、その真ん前に右足を。そろりそろりと進み、んとか通り抜けた。しかし後半になって、さらなる難関が

歩く板も_すべて失われているのが出てきたのだ。つまり足下は針金ワイヤーのみだ。
よりによって、左の手すりワイヤーがゆるみすぎて手すりのを無くしている。かといって右側の手すりに体をあずけるのはバランスが悪すぎだ。突風でも吹けば、容易に転落してしまう。
突破しかない針金の上を直に歩くのだ。
全体に体重が掛かるようにして、慎重に足を乗せる。必然的に下を向くしかなく、深い谷底が算に飛び込んでくる。落ちたら即死。風よ吹くな!
危険地帯を越えてからは難なく対岸までたどりつき、問題の帰り道も、恐怖から早く解放されたいせいか行きの半分ほどの時間で済んだ。
それでも恐怖なのか疲労なのか息が上がっている。満足だ。もぅ渡りたくない。夢想吊橋、それは誰が何と言おぅと日本一怖い吊り橋だ。