本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

心霊トンネル・小坪・旧善波・山神トンネルを肝試し

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日本にはいわゆる心霊スポットが数多く存在するが、中でもトンネル関連ものには根源的な恐怖を抱いてしまう
トンネルはそれだけで怖い。特別な『いわれ』などなくても、ただそこを歩くだけで薄ら寒い何かを感じるのはなぜだろう。映画や小説で、この世と別の世界をつなぐ通路のようなものとして描かれることが多いのも、人間がDNAレベルで持っている恐れのようなものを刺激するからのように思える。
心霊トンネルとなればなおさらだ。
霊の存在など信じなくとも、コツコツと歩くうちに疑心は暗鬼を生み、いつしか精神を病んでしまうことだって考えられる。
深夜の心霊トンネル単独行、正直言ってかなりビビってます。
小坪トンネル
まず向かったのは神奈川県にある
有名な心霊スポット、小坪トンネルだ。心霊トンネルといえば小坪と言われるほど有名な場所らしく、オカルト系の噂話が実に多い。気づくと座席に霊が座っていた、白い服を着た霊が入り口に立っていた、霊の仕業で起きた事故もあるなどなど。どれも、トンネル近くにある火のせいらしい。
住宅街を抜けてしばらく車を走らせると、海岸近くの曲がりくねった坂道に小さなトンネルが見えた
時間は深夜1 時を少し過ぎたところ。道の横にはアパートや家などもポツポツ、まだ明かりの点いた家も見える

道路に人影はないものの、近くに人の住む家があると思えば怖さは一気に和らいだ。
車を停め、歩いてトンネルへ。100メートルほど先に出口が見える
これは助かった。ゴールが見えているならそこを見つめてひたすら歩けばいいだけだ。
ゆっくりと歩を進める。天井も壁もトタンのような金属で覆われており、うつすらと蛍光灯に照らされている。単調きわまりない光景である。
ブォーンと音が鳴った。振り返るが、何も見えない。風の曇か。
少し怖くなって、駆け足で出口へ
また同じ音がした。振り返らない。どうせ風なんだから
トンネルを出ると、すぐ脇に古いお地蔵さんがあった。どうやら工事の人たちの慰霊碑らしい。これも霊うんぬんを噂される一因なのだろう。
帰りも、後ろから何度か異音が響いた。トンネル内の耳は、背後からの音を拾いやすいのかもしれなぃ。霊はどこにもいなかった。続いて向かったのは、旧善波トンネルだ。有名な心霊が撮られたトンネルとしても有名で、バィク事故で死んだ少年の霊などもある。所にラブホテルの看板が煌々と光つていた。
ここも入り口から出口までが見通せる。距離は100メートルちょい、
歩いて1 分ぐらいか。
ゆつくりと歩き出す。コンクリー卜壁には無数の落書きの痕が残つている。さすが有名心霊スポットだ。
単調きわまりない壁を眺めながら前へ進む。しかしこの単調さが狂わせる。歩いても歩いても、なぜか出口の大きさもずつと変わらず、進んでいるのかわからなくなる
出口はなかなか大きくならず、逆に、来た方向の入り口だけが小さくなっていく。
これでもちゃんと目的の方向へ進めるだろぅか。
いざ目を開けてみれば、マジで方向がわからなくなっていた。出口までの距離はどちらもほぼ一 壁にも天井にも目印になるものはない。
かすかにラブホの光が見えるほぅが入り口だろうからと、反対側へ歩いて行く。しかし出てきたのは入り口だった。ラブホのネオンが輝いている。
(ぁれれ)
引き返して、小走りに出口へ。卜ンネルの向こぅにさっき見えたはずの光はなく、アスファルトの道路がまっすぐ伸びているだけだった。
霊こそ見えなかったが、なんだか不思議な体験だった。最後の山神トンネルは、壁から突婪の手が伸びてくるといったオカルト的な噂にプラスして、現実のレイプ殺人なども噂されている。
いけない場所だ。
ナビに従い、車はどんどん山の奥へ入つていつた。と禁止の鉄柵が。ここからは歩くしかないようだ。
街灯も民家もなく、曇り空なので月明かりもない。エンジンを止めるとあたり一面完全
な暗闇だ。小さめのトンネルが見えてきた。
廃トンネルのためライ卜はない。懐中電灯の光も遠くまでは届かず、どれほどの距離かもわからない。
さすがに怖じ気づいてきたが、進むしかない。頼りない懐中電灯を手に、中へ入る。
ラィトの光が届く数メートル四方しか見えず、壁の様子がいつまで進んでも同じなので、前を向いても後ろを向いてもわからない。同じ場所をぐるぐる回り続けてるような錯覚に陥ってきた。
望んでもいないのに、耳がわずかに拾い始めた。しかもそれが会話のように聞こえるのだから困ったものだ。疑心暗鬼そのものである。
足音でソイツをかき消そうと、わざと地面を踏みならすようにして走った。タンタンタン!
出口の向こうは、林に囲まれた真っ暗な山道だった。人がいるような気配がしてならず( いるはずもないのだが) 、あわてて元来たトンネルをダッシュで駆け抜けた。
霊などいない。いないと思う。でもあの空間は人を惑わせる。むやみやたらと近づくような場所ではないことをあらためて痛感した。