本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

女に貫がせながら生きてきたクズを絵に描いたようなヤドカリ男

ヤドカリという生き物をご存知だろか

自らの家を持たず、テ キトーな貝殻に潜り込み、使い古せば移る・・

クズを絵に描いたような生物だ。

オレはまさにこのヤドカリである

卒業後、30才までただ女に貫がせながら生きてきた。

付き合った数知れぬ女の中には、横領までさせた者もいる

我ながら鬼畜である。たとえ捨てた女に刺されたところで文句いえやしまい。

いまオレは、愛する女と幸福な家庭を築き上げている。

長い放浪 生活の末、ようやく辿リ着いた自分の居場所。ここを捨てるつもリは毛頭ない。しかし、実はその暮らし、オレがソープに送り込んだカモ女によってまるりれている

オレの鬼畜 ぶりは何一つ変わっちゃいないのだ。

 
わずか3日で会社を辞め女の寮に転がり込む 
甘いマスク と軽いトークでモテモテだった地元大阪時代に遡る。 
当時のオレは、学校の宿題はもちろん、デートも女に持たせるという自堕落ぷり。

すでに後の人生の兆候は表れていた。 高校2年のとき、クラスメイトの妙子と付い出した。柔道のヤワラちゃん似の容姿はともかく、 彼氏にトコトン尽くすさが気 に入った

高校卒業後は、妙子がゴ ルフ場のキャディ、オレは兄の紹介で京都の繊維工場へ

遠距離に不安もなく、お互い憧れへと立った一 しかし、就職からわずか3日、 オレは早くもイヤ気を覚える。こ んなキツイ仕事やってられへん

飛び出した

こらえ性がないにもほどがあるが、アニキの顔にド口ってし まった、家にも戻れない,と なれば頼るは・・アイッしかいない。

阪神高速を愛軍で飛 ばして妙子の寮の前に辿りついたのは、夜だ。

「あんな、オレ、会社辞めてきて ん。今、オマエんとこにおんねやんか」

「えー」

行くアテないし、悪いけど、 泊めてくれへん?

「そんなん言うても2人部屋やかりムリよ」

強引にねじ込み、ルームメート が見てないスキに、妙子の部屋に上がり込んだ

2、3 日やっかいになったら出ていこう。

ところが、オレはそのままーカ 月、2カ月と同居人にバレないよう、野猫さながらの生活を強いられたものの、さして苦にもならない。これも種の才能だうっ。

生活3カ月目、バチンコにハマッたオレは、ー万、2万金をせびり始めちょとスネた顔をして見せれ ば、借りてでも金の都合を付けてくる。女っつーのはほんまにありがたい生きもんや。 

半年後、妙子との同接生活が終わり。寮が巌しく なり、仕方なく車で寝泊まり。耐えながら考えた。近いうちに、また妙子のような女を見つけ、ソイツのところに転がり込も う。

自分の容姿を持ってすれば、 難しい話じゃないだろ

では、女を探すにはどこがいい。 オレの頭に真っ先に浮かんだのは、 「ねるとんバーティ」だ。

モテない男とモテない女がコ見合いのいくらでもカモはいる。

雑誌で見付けたバーティには、約20人の女が男を探しに来て いた。中から、「ー人暮らし」の 20才のOL、冴子に狙いを定め徹底アプローチ、その夜に彼女のアパートで関係を持った

一度ヤッちまえば、後は女を手なずけ、仕事を辞めるだけ。オレにはバラ色の「無職」生活が持っているはずだつた。 しかし、3カ月たってどおりにならない

この女、見込み違いだったのか。と半ばあきらめ かけたそのとき。

「ねえ、結婚せえへん」 「えけ」

いきなりの申し出に、一瞬ひるむ!

結婚なんて冗談やないぞ

が、ちょっと待て一!考え方によっちゃ、チャンスかもしれ ん。

結婚後、しばらくして仕事を辞める。失ったなら女房が食わせるのがスジ。そしてオレは毎日寝て暮らす、OKOK、コレでいこ。 3カ月後、両家の家族、親戚一同が揃う結婚に際し、ー年半ぶ りに実家に連絡を取ると、過去のことを水に流してくれたなか、 盛大な結婚式が開かれた、冴子の親に金を出してもらい、3千万のマンションも購入、オレは本件一を切り出した

「仕事辞めてきたんや」 
「ハァ」

「いや、上のヤツとケン力して仕方なかったん」

「しゃあない早く仕事、見付けて」

2カ月ほどたつと、女房の操縦術も覚え月に30万と引っ張れるようになった。が、冴子の月 給はせいぜい20万。どこから付けてくるのだるっ。サラ金にでも子を出してんのか、この女ー年後、妻が思い詰めたよっに咳いた

「実は私な、会社の金使いこんでんねん」 「ェッり」

驚樗の止冒とはまさにこのこと だ。聞けば、横領額はすでに1千万を超えているらしい。

「大丈夫やろか」 「いや、バレへんちゃうの」

「せやろか」

ああ平気ゃ

その場では取りつくろったもの の、内心はビビリまくり。

うっか り妻がパクられれば、オレも巻き 添えを食らう危険性は十発ャバ イ… が、そんな心配も、間もなく起 きた夫婦噌嘩によってアッサリ解消されてしまう

いつまでも職を見つけてこないオレに、冴子がこんなタン力を切ったのだ

「ブラブラしてんなら離婚するでー」

オレが、これ幸いとはかリに家を飛ひ出したのはいうまでない 

以降もオレは、ねるとんバーテイでカモを見付けては"宿"に転 がり込んだ。一度覚えた密の味、 簡単には忘れられない。 中でもオイシかたのは、看護婦だ。

「離婚した女房に慰謝料払わなアカン」と口にするだ けで、十万単位の金がポンと出て く良さ。

一方で、うとうしい女も少なくない。セックスを求められたり、態度が生意気だったり。 快通な暮らしが望めないとわかるや、オレはすぐに女を捨でた 
なかなか宿か見つかないと きは、ホモ(1回のオナニー で20万ほどもらえた)で食い つないだ

マトモに働くつもりは一切なかった。 ねるとんパーティで、瞳という23才のバツイチと出会ったのはそ んなある日のことだ。

「仕事は何やってんの」

『歯科衝生士。遠山さんは」

「オレ7 ああ、コンピュータ会 社に勤めTるんよ」

「へえカッコええ」

この後、彼女にシケ込ん だところ、信じられないほどセッ クスのウマが合った。

「ゴハンできてるよ」 食卓には、キンピラ、アジの開 き、アサリのみそ汁が並んでいた。 まるであつらえたよつに、どれも 大好物だ

タ方までバチンコでヒマを潰し、 ころあいを見計らって、彼女の部屋に帰宅する! 「おフ口、ゴハン、どつちがええ」

優しさに触れ、オレの邪悪な心はしだいに変化を見せ始める!

こんなできた女はなかな かおらん。ダマしたらバチが当たる。どころか、瞳に出会ったことで今までのデタラメな生活をリセツトできるかもしれんりいや、これは大事にせなあかん

正直、そんな気持ちになるとは、 自分でも驚きだった、が、ヤドカリ生活に不安が付きま とっていたことも実。気づかぬうち、安住の地を探し求めていたのだ

こうしてオレは彼女との結婚を考え出す・が、そこで引っ かかるのが仕事である。

結婚 したからには女房を食わせねばならない。真面目に働き毎月給料をもらい…ウワー、考スただ けで寒気がする。それだけは絶対 イヤやー 
出た結論はーつしかなかった

オレの才能は女にみつがせること・ ならばこれまでと同じ

ねるとんで女を探し、ソイツから貫がせた金を給料として瞳に渡せば いいのだ。話は簡単である。 さっそくバーティに出向いてカ モ探し。格好の女は、5回目の参加で見つかった。イモ臭いルックスのサキェ。過去の経験から、一発でカモだとわかった

「おいくつなんですか」

「25才です」

「へー、全然見えへん」

「ホンマうれしいわあ」

「ー人暮らしなん?」

いえ、とりあえず、その日はリリース。 「確かに私、お金は持っとるよ。 けど出されへんからね」 

「いや、そんなつもりで言うたんちャっよ」

間違いない一!コイツ、ユルユル やん・ この晩も、オレは彼女に指1本 触れなかった・こんなブサイクと 死んでもヤリとうない。ということもあるが、すべては金を引っ張 るため、美味しいオカシは最後まで与えないことだ。 2日後、改めてサキ工に電話を 入れる。

「友達に借金断られてしもて・貸してくれへんか」

「ムリや」

「いや、話だけでもいいから聞いてえな」

「話だけやで」

その足で奈艮へ。と案の実彼女はしっかり貯金通帳を携え立っていた

「絶対にムリやからな」 
サキエが、銀行から120万円を引き出したのはそれから10分後のことだ、 
婿になってもええですよ 

この後、オレは家に5万円の 「家賃」を収めるようになった。 ときには数十万の・ボーナスを 渡し、旅行にも連れていく。我ながよくできた彼氏である

ただ、瞳に番号を教えてと訊ねられたときはキモ を冷やした。慌てて秘書センター と契約を結んだものの、いつまで誤魔化せるかはわからない。 そんなある日曜日の昼下がり。 ー人瞳は休日出勤だった

情眠 をむさぼっていると、突然、見知らぬ男が部屋に上がり込んできた。

誰やーと聞くまでもなかった。 その男、瞳とまんま同じ顔をしていたのだ。

モノも言わずに部屋を出ていったお父さんからは、数日後、 瞳を通じて「会いたい」ときた。ここまできたら腹を括るしかない。 
彼女の実家へ出向いた

居間に父、瞳、オレの 3人(母親とは離婚している〕。 緊張でノドが力ラカラだ。

「遠山クン、瞳はね、1人娘なんだよ」

「存じ上げてます」

「心配する気持ちもわかるやろ」

「ハイ」

「娘と付き合ってどれぐらいになるん」

 会話は一向に弾まない。お父さんが心よく思ってないのは明らかだ。

よし、それなら考えてきたこのセリフをかましたろやないか。

「あのー、ボク、婿養子になってもえんですよ」 「えー」 「姐さんー人っ子やし、姓が途絶 えてまうでしょ。ボク、次男やか ら全然かめへんし」 「ホンマか、それ」 
「お父さんさえよければ」 これが決定打となり、以降は、 トントン拍子に話が進んだ。結婚 式の日取りから、新婚旅行の行き 先までーさらには、瞳の実家もニ 冊構佳宅に建で替える(30年ロー ン)ことになった。オレの負担は 月に20万円・よっしゃ。気合い入れてでー。 

オレは鬼と化した。サキ工から容赦なく金を取リ、ー千万ほどの貯金が底をついた後はサラ 金へ。ものの2年問で、2千万近 く引っ張ったろうか・ ただ、守るモノのある身、まずサキエに は「夜中働いてるから」と言い含 め、連絡は瞳用とサギエ用に2台狩った

果たして、サキ工はまもなく両親の猛反対を押し切り、一人暮らしを始めた。聞けば、電話も 数えてないらしい・実に都合の良い女である。 結局、サキエはその後300万をオレに貢いだところで、完全にどん詰まった・ならば、とっとと切るしかない。

「オレ、ホストでもやるわ。じゃ ないとサキェの借金かえされへん し。なかなか会えんようになるけ ど、カンニンな」

「ちょっと待ってどないしてん」

おおむね結婚生活 は順調だ。 一方サキエは、テレクラの援助交際で処女を喪失したのをきっか けに道を転がり始め、現在はソープランドで働いている。もともとがブサイク少なく、月に40万貫がせるのがせいぜいべ オレは、小遣いが減ったぶん、 最近、公園などでヒマをつぶすこ とが多い。