本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

シャブ、マリファナをヤク中に売っていたプッシャーの内偵実体験

パトカーのサイレン音が聞こえてくる。もう飛び降りるしか手はない。
地上4階。目が肱む高さだが、死にはしないだろう。せっかくここまで逃げて来たのに、まったく運の悪い男だ。それにしてもなんでこんなことになつちまったんだ。

新宿、クラブ「K」のメインDJという一見かつこいい肩書きと同時に、俺はその裏でもう1つの顔を持っていた。プッシャーである。
何百人客の前でレコードを回していれば、自然と得体の知れない人間が集まり出す。クスリ(シャブ、マリファナ)についても最初は自分で楽しむだけだったのが、そのうち俺が常習者であることを知った連中が売ってくれ売ってくれとせがむようになったのだ。

当時俺は、埼玉県川口市の外環(外環状線)沿いで、イラン人の
売人からブッを購入していた。彼らは大口で買うとオマケをつけてくれたので、客の分までまとめて買えば自腹を切らずに楽しめる。
つまりはプッシャーといっても金儲けのためではなく、買い付け代行屋をしながらおこぼれに授かっていたようなものと考えてほしい。
その年の7月、思いがけず大量のマリファナが手に入った。北海道に住む知人が、布リットルのゴミ袋3袋分の野生大麻を送ってきたのだ。茎を剥いで乾燥させると、約4キロ。野生モノとはいえ値段にすれば数百万にはなる。俺はそのうち1キロを自分でさばき、残り3キロはヤクザに卸してまとまった金にしようと考えた。が、種のある不良大麻は引き取れないと断られ、取引は宙に浮いてしまう。

DJの片手間にやっていたプッシャー稼業、せいぜいグラム単位でしか扱っていなかったから、4キロなんて馬鹿みたいな量を流すルートは持ってない。ちよぴちよびさばいてはみたものの、質が悪いせいでリピーターが付かず、せっかくの北海道土産も、とんだ宝の持ち腐れとなった。
結局は、すべて友人に送り返し、手元には何も残らなかったのだが、一時とはいえこの大量のマリファナを所持してしまったことで、俺はその後の9ヶ月間、面倒な事件に巻き込まれるハメとなる。

後に俺の身に降りかかる
理解してもらうには、クスリ客の1人、堀口(仮名)という男について触れておかねばならない。
堀口は、他ではまずありえない「後払い」を唯一認めてやっていた男だった。実家の場所も親が資産家で金を持っていることも知っていたので、バックしられても取り立てる自信があったのだ。
その堀口、ファッションでクスリ遊びをする連中とは趣が違った。掃除機の棒を口の中に突っ込んでスイッチを入れたり、壊れた段ボール箱に詰め込んで「どうぞお使いください」と書いた紙と一緒に玄関前に置いたりと、狂人まがいの衝動を取るのだ。要はヤ
ク中だ。
いつとき精神病院に強制入院させられたこともあると聞いていたが、俺にとっては見境なく買い取ってくれる上客に変わりなく、どこで何をしようがわめこうがどうでもよかった。
しかし親には耐えられなかったらしい。あるとき、すいぶんたまったツケを徴集しようと実家に電話したところ、それまで蓄積された鯵憤が爆発したのか、親が堀口を警察につきだしてしまったのだ。
その後、堀口が警察でどんな取り調べを受けたのかは想像するしかない。しかし、ちょうど時を同じくして俺の身に災難が降りかかったことを思えば、やはりヤシのから何かが漏れたと考えるのが自然だろう。
では本題に入る。まず俺が最初にオカシイなと感じたのは、昨年8月の暑い上野でのことだった。
いつものようにクスリをキメ、何をするでもなく友人と一緒にファッションビルの
ガードレールに腰かけていると、斜め前方からスーツ姿の見知らぬ男が俺たちにカメラを向けてきたのだ。
「おっ?」

「なんだ、あいつ」
それまでにも、クスリの入っているときはどういうわけか情がピリピリし、周りの人間の行動がいちいち気になることがあった。
行き交う人間がみんな敵に見えたことも1度や2度じゃない。
しかし今回はそんなレベルを越えている。カメラ男は、俺たちと目が合ったとたんコソコソと隠れるように逃げて行くのだ。
「なんだよ、あれ」
そのときは内偵されているだなんてこれっぽっちも思っていなかった。まだ堀口が捕まったことも知らないころの話だ。

9月のある日、家賃3万円の風呂なしオンポロアパートに帰ると、隣に住んでいる大家が突然こんなことを言い出した。.
「ねえ、出ていってもらえるかな」
この世話好きの中年おばちゃんは、宅急便の受け取りなども快く引き受けてくれるいい大家さんで、それまではうるさく苦情を言ってくることなど一度もなかった。それがいきなり出て行ってくれとはどういうことか。まだ入居して4ヶ月しか経っていないのにヒドイ話だ。
「ええ、まあ考えときます」
そのときは生返事をしておいた俺だが、明くる日、ドアに貼り紙がしてあるのを見て何か不穏なものを感じてしまう。
「本日、部屋に入りました』
そんな紙が貼られたのは初めてのことだった。今までも、ガス検針のとき、流し台の下を開けるために合い鍵で入室していることは
知ってたし、電気を付けっぱなしで出かけたのが帰ってくると消えていたこともあった。

基本的に、大家さんは勝手に入ってよいものとの暗黙の了解があったのだ。それがなんでわざわざ貼り紙など…。
「うちは防犯連絡所になってて、何かあれば警察が来ますよ」


廊下で顔を合わせた大家さんが
(まさか?)
不吉な予感がした。が、部屋の中はレコードやエロビデオでゴチャゴチャなので、中年のおばちゃんが少し中に入ったぐらいではクスリをやっていることなどわかるはずがない。

なのになぜ警察なんて言葉が…?
真意は、まもなく判明した。
経験者ならみんな知っているように、シャブをやるとどういうわけだか町をふらつきたくなってしまう。いわゆる放浪癖だ。
その日もアパートでクスリをきめた俺は、何をするでもなく車で夜の町へ出かけ、朝方になってから近くの駐車場に戻ってきた。
車を停めて、朝の静かな住宅街をオンボロアパートに向かって歩く。と、そのときチャリンコに乗った作業員風のおっさんとすれ違った。おっさんは俺の顔を見て、さっと目をそらす。
何か変だ。俺はそっと車に戻って、後ろからゆっくり尾けてみることにした。
チャリンコは最初の角で左に曲がり、次の角もまた左に折れた。
やっぱりなんかおかしい。どこへ行くつもりなんだ。駅に向かっているわけでもなさそうだし。それとも単にブラブラしてるだけか…。
気にはなったが、だんだん細くなる路地をそれ以上車で追うことはできず、俺は再び駐車場に戻り、歩いて部屋に向かった。
すると。
アパートの前にさっきのおっさんがチャリンコをとめて、2階の俺の部屋の窓をじ-つと見ているではないか。
すっと俺が近付くと、おっさんはびっくりした顔をしながら慌ててチャリを漕ぎだし、逃げるように去って行く。
大家の言葉が頭をよぎった。
何かあれば警察が来ますよ
(あのおっさん、サッか?)
シャブがバレたようだ。たぶん
俺が留守のときに警察が来て、おばちゃん吹き込んだんだろう。気のいい彼女は、暗に逃げろと示唆していたのだ。
俺は大家を叩き起こして、部屋を出ていくことを告げ、翌週には荷物を運びだした。

当初、アパートに警察が来たのはシャブのせいだと思っていた。
虚ろな目で毎晩ほつつき歩くのを見かねた近所の住人か、あるいはクラブに出入りする客か。とにかく誰かのチクリによってマークされ始めたものと解釈していたのだ。
しかし冷静になって考えると、ちょっとそれは違うんじゃないかと思えてきた。シャブ容疑なら、とっとと捕まえて尿検査でも何でもすればいい。なのにチャリンコのおっさんは捕まえるどころか一目散に逃げ出した。
上野のカメラマンもそうだ。あいつは影からこっそり写真を撮って、目が合うとあたふた隠れてしまった。とても逮捕しようなんて態度ではない。
ということは、いったいヤシらの目的は何なのか。堀口が警察にパクられたという話が入ってきたのはこのころだった。捕まって、すでにひと月になるという。
それを聞き、ようやく俺は自分
の置かれている立場に気づく。堀口がゲロったのだ。何を?そう、マリファナ4キロの件だ。警察はヤシを絞り上げ、売人である俺の存在を聞きだした。そこでマリファナの話も耳にし、大がかりな調査に動いたのだ。4キロといえばずいぶんな量、内偵が入ってもおかしくない。
(でも、どうすりゃいいんだ?)
頭が混乱してきた。警察の魂胆は、俺を泳がせておいてマリファ
ナ4キロを押さえようってとこだろう。それなら、すでに手元に持っていない俺は堂々としていればいい。
しかし、俺はシャブを常習している。その件での逮捕の可能性がないとも限らない。もし捕まって尿検査の反応が出れば、1年6ヶ月の懲役だ。
クスリをやめて堂々としておくか、それとも今のままの生活を続けて逃げ回るのがいいのか。選択肢は2つあったが、前者の選択は到底考えられなかった。すでに俺の体はクスリなしの生活に耐えられなくなっていたのだ。
引っ越し後も相変わらず夜型の生活は続いた。クラブでレコードを回し、ときどきイラン人からクスリを買っては、ヘロヘロになるまで吸い込んだ。
なんだかんだ言っても、2度ばかり不審な男に遭遇しただけのこと。大して警戒する必要性は感じなかった。アパートが変われば追ってこないだろうとタカをくくってもいた。
大甘だった。
間もなく俺は、仕事場の新宿に向かうときにいつも、川原の土手に車が2台並んで停まっているのを見かけるようになる。そしてその車は俺が遠り過ぎると決まって動きだし、後ろをピッタリついてくるのだ。
わざとノロノロ運転をしても、絶対に追い越してはこない。かといって捕まえるわけでもない。ただひたすら後をつけてくるだけ。そしてしばらくすると、どこかに消えてしまう。
クラブ店内にも、晩から朝までずっと座って俺を観察しているだけの男が現れた

踊るでもナンパするでもなくじっと座ってこっちを見ている。大きいクラブはどこもクスリの温床になっていることが多く、刑事の出入り自体は珍しいことではないが、ここまで露骨なヤシは初めてだ。
連中はいたるところに現れた。
電車に乗れば同じ車両に現れ、ゲーセンに入れば画面を見るブリをしながらちゃっかり様子を観察している。
こうなると、内偵というよりも俺をノイローゼにさせるための嫌がらせとしか思えなかった。

年が明け、某日。
いつもは夜にしか出歩かない俺が、その日は朝っぱらにクスリをきめたおかげで昼間から例の放浪癖が出てしまった。
あてどなく車を走らせていると、バックミラー越しに、いつものごとく小判ザメのようについてくる車が見えた。しかも運転手が無線で話をしているのが見える。
もしそれが夜だったら、そしてクラブに向かうという目的があったなら、どうってことはなかっただろう。適当にうっちゃっておこうと開き直ったに違いない。
しかしそのときは何をするあてもなく、どう狩黙動していいかわからなかった。しかも外の明るさが逆に恐怖心をあおってくる。逃げろ逃げろと、脅迫観念が襲ってきたのだ。俺は新宿中央公園に車を停め、走って道路を渡った。と、1台の車が目の前で急停車し、助手席の男が指をさしてくる。
(ついに捕まえに来やがった!)
俺は必死に走って逃げ、すぐ近くの病院に逃げ込んだ。やみくもに階段を駆け上がる。
病院の最上階は、患者の世話をするおばさんたちの寮になっていた。幸い一室だけ無人の部屋がある。俺はすかさず中に入り、押し入れに隠れた。
がさがさ音がするとマズイだろうと靴と服を脱いで下着姿になり、押し入れに潜むこと1時間。そろそろいいだろうと顔を出したら、無人のはずの部屋におばちゃんがいた。
「あなた、何してるの!」
「いや、かくれんぼです!」
服を着る間もなく、俺はランニング姿で廊下へ飛び出し、1階に向かった。さすがにヤシらもどこかに消えただろう。
しかしガラス張りの玄関の向こうには、うろちょろする連中の姿が見える。
土曜の午後、患者があまりいないのがラッキーだった。俺は緊急病棟にもぐり込み、さらに2時間もの間、息を殺し続けた。

2月某日。
このころになると、連中は以前にも増して堂々と目の前に現れるようになった。その日、6人の刑事に執勧に追いかけられた俺は、山の手線S駅前にある型時間営業サウナに逃げ込んだ。
休憩室の窓から駅前を覗くと、対象を見失った6人が3人ずつ右と左に別れて、ロータリーをゆっくり回って歩くのが見えた。
(バカバーカ、そんなので見つかるかよ)
(いや、ヤベーょ。まずいな、こりや)
いったいどういう精神状態なのか俺自身でもよくわからなかった。捕まるわけがないと大胆になる自分と、ビクビク震えている自分。
片方が大きくなると片方はしぼみ、楽観と悲観が交互に訪れる。クスリは俺の精神の相当な部分まで侵し始めているようだった。
ロータリーの6人が帰るのを見届けてからは、ようやく平静に戻ったが、それも束の間、またすぐに不審な男に気づく。休憩室のソファに座っている1人のおっさんがどうにも妙なのだ。
ガウンをはおっているが、髪の毛は濡れていないしバスタオルも持ってない。テレビも見ずにちらちら俺に視線をくれている。一般客とは明らかに様子が違った。
(バレたか)
何を思ったか、そのとき俺がとった行制は、サウナと風呂に交互に入り、体からクスリを抜くことだった。最後にキメてからもう3日ほど経っていたので、汗をかけばキレイな″体に戻れると踏んだのだ。
しかし努力も虚しく、風呂を出たときには男の姿はなかった。

俺は男が手首にまいていたロッカーキーを覚えていた。あわててフロントに尋ねる。
「5673の人、どこ行きました?」

「もつ出てっちゃいましたよ」
「え、いつ?」
「10分ぐらい前ですね」
もうどうしていいかわからなかった。何なんだ、あいつは。捕まえに来たんじゃなかったのかよ・
それとも応援を呼びに行ったのか?そうだ、絶対そうだ。大勢で取り囲んでボコボコにするんだ!
そう思い込むと、もう居ても立ってもいられない。俺はすぐチェックアウトし、次はT駅前のサウナに逃げ込んだ。しかし。
(また、いやがる!)
どうやって尾けてきたのか、前のアパートに現れたあのチャリンコのおっさんと、耳のつぶれた柔道家のような大男、他にもいかにもな目つきの男たちがサウナに入り込んできたのだ。もうどこに逃げてもムダだ。俺は仮眠室の毛布にくるまりながら連中が消えるのを待った。

翌朝、彼らの姿は消えていた。春になってもクスリは止められなかった。手元にある分がなくなれば止めようと1度は誓うのに、切れるとついつい買ってしまう生活が続いた。
そのころ俺はDJの仕事を辞め、横浜の埠頭にある倉庫で日払いの仕事をしていた。各家庭から捨てられたテレビや家具を整理する肉体労働だ。
内偵はこんなところにもやって来た。埠頭に出入りする車を倉庫の屋根から眺めると、先に帰るバイトの車を1台1台覗き込むようにする男たちがいるのだ。遅かれ早かれもう終わりだなと俺は覚悟していた。
そしてその日はやってきた。
「明日から正社員にしてあげる」
ある日、倉庫会社からそう言われた俺は、ひょっとすれば真っ当な人間になれるのではと勘違いし、その夜、これが最後だとばかりに大量のシャブを吸い込んだ。
ところが吸引に使ったストローをポケットに入れたまま外出し、運悪く道端に落としてしまう。後ろからつけてきた刑事が拾い上げるシーンがはっきりみえた。
(ああ、こりゃヤバイ)
すぐさま俺は付き合っていた女に、駒込のラブホテルに待機しておくよう命令した。しばらく家には帰らずへ女の金で逃げ回ろうと考えたのだ。
約束のホテルに入り、部屋番号を聞こうとフロントから携帯で女に電話をかけていると、すぐ後ろからスーツ姿の小柄なオヤジが1人で入ってきた。
女を呼び出し、2人で駅に向かう道を走った。ハイヒールの音がうるさい。
「お前、靴脱げ!」
「え、どうして」
「うるさい、脱げよ、おら」
もう、周りがみんな警察に見える。少しでも音を立てればそれだけで捕まえられそうな気がした。脱げよ」
「痛いってば」
「クソッ、お前もう1人で帰れ。それから1万円貸せ!」
女から金を奪い取った俺は、すぐ近くにあった雑居ビルの非常階段に逃げ込んだ。
(上へ向かおう、上だ!)
新宿の病院のときと同じように、俺はやみくもに階段を駆け上がった。少しでもヤシらから遠く離れたかった。
息も郷蝉え絶えに最上階まで上り、ようやく腰を下ろす。非常ドアに8Fの文字。さすがにここまでは追ってこないだろう。
しかし電話の呼出音が聞こえ、カンカンと非常階段を上ってくる音が聞こえてくる。
1人、いや2人か?もう終わりだ。逃げ場はない。そのとき、ふと、隣のビルの屋上が目に入った。
(なんだよ、飛べってか?)
俺は何も考えず、5メートルほど下にあるビルの屋上に飛び移った。そしてそのビルの隣には、また都合のいい高さのビルがあった。
迷わず飛ぶ。
(よつしや、このまま逃げ通してやる)
しかし、次のビルはなかった。

後に聞いた話によれば、4階建ての屋上から飛び降りた俺は、いったん自動販売機の屋根にぶつかって反転し、そのまま地面に倒れ込んでしまったらしい。
やけに足が痛かったこと。サイレン音が聞こえたこと。

「お前クスリやってんだる-.やってんだる-・」とオマワリが散々わめいていたこと。そんな断片的な事柄は覚えているが、どうやって病院にたどり着き、どう治療を受けたかの記憶はない。
足を粉砕骨折した俺は入院を余儀なくされ、病室付近には毎日のように警察がうろちょろするようになった。
しかし、ヤク漬けだったはずの俺は奇跡的な回復を見せ、まもなく退院。その日を境に内偵はピタリと止んだ。
☆内偵が終わったのは、その年の頭に、捜査員の追尾から逃れようと容疑者がマンションから飛び降りて死亡した「てるくはのる」の一件が大きく関係しているように思う。
この事件で、捜査ミスを指摘されると共に、世間からも大きな非難を浴びた。
あの日、4階屋上から俺が飛び降りたとき、警察は、同じ失態を繰り返す恐れを抱いたのではないだろうか。これ以上深追いすれば、また容疑者段階の男を殺してしまう、と。
あくまでも推測でしかないが、今平穏に暮らせているのはあのジャンプのおかげじゃないかと俺は思っている。