給料を差し押さえられ会社もクビ
そもそものきっかけは知人に頼まれ借金の保証人になったことだった。
喫茶店を始める資金が足りないと泣きつかれ、渋々50万円の保証人になったのだが、その男が間もなく夜逃げ。
当然、サラ金の取り立ては私の元へやってきだ。
なんで私がこんなメに、とは思 ったものの、借りた本人が逃げれば、その返済義務は保証人にあるのは常識
50万円は痛いが
「50万?ナニ寝ぼけとるんや。 借金は全部で450万円やで」
「え?どうしてそんな金になってしまったんだ。」
「保証人にもいくつか種類があってな。根保証は、追加融資の分まで肩代わりしなければならんのや。アンタはその根保証になつてるの。あとから貸した400万円の方も払ってもらわんと」
「そんなアホな。あんまりムチャ言っんやったら、ビター文支払い ませんよ」
「ナニーそれならそれでアンタの財産差し押さえることになるで」
「オドシですか?やれるもんなら やってみてください」
「ようしわかった。クビ洗ってまっとれー」
冗談かと思ったら3カ月後、裁判所の執行官が我が家へや ってきた。妻や子供の目の前で家財道具に差し押さえの赤紙がぺタ ぺタと貼られていぐ。その光景を悔しさいっぱいでジッと見守る私
ただ、ラッキーなことに我が家は金目のモノがまったくなかった
土地や貯金も妻の名義
差し押さえは執行不能
450万円もどうにか済むことになった。
が、不幸はその後 やってくる
金融業者が給料の差し押さえを申し出たせいで一連の騒動が本社に バレてしまったのだ
当然、私のクビはアッサリと飛んだ。
ちくしょう。サラ金の連中め。 この仕返しは絶対にしてやるぞ。