本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

覚醒剤密売人がリスクをおかしてもLSDやエクスタシーでなくシャブに手を出す理由

我が国で主流の薬物たる覚醒剤、いわゆるシャブは、ほとんどが日本の周辺諸国で作られ流れ込んでくる。つまりは密輸である。

覚醒剤の合成は簡単だから国内でも作れるし、数は少ないものの実際に作られてもいる

しかも、 国内産は教科書どおりに生成されているから上物が多い。

ならば、海外に頼る必要はないのではと思うかもしれないが、そ こは非合法モノの宿命リスクの分散摘発逃れ、という意味では、 やはり海外で買い付けて密輸するのが一番だ。

もちろん海外なら覚醒剤密造が合法というわけではなく、逆に罪が重てて死刑になったりする。にもかかわず密造に手み染めるのは、それが莫大な金を生み出すからに他ならない。

実際、非合法薬物は、「作る」 「仲介する」「密輸する」「売る」 と、どの立場に立っても儲かる。 例えば、よく一流メーカーの化粧品で何千円の値が付いているものでも元値は数十円と言われるが、 薬物はより凄い。

製造原価と末端価格が数千倍も違うなんてことはザラで、実際、薬物常用者が密売人に払う金額の実に9割以上が利益となっているのが現状だ。

覚醒剤は原料の値段から計算すると、その原価はグラム100円もしない。それが海外で買い付けたら1千円弱となり、 日本国内に持ち込まれ卸売りする段階で5千円超、密売人に流れるころには1万円を超える。

実際の取引は最低何十キログラ ム単位だから、生み出す利益は億単位。薬物密輸に携わってる連中の笑いが止まらないのもおわかりいただけるだろう。

今年に入ってからの当局による覚醒剤押収はすでに1トンを超えでいる。

一説には、 日本で年間消費されている覚醒剤の量は10トンを超えるそうだから、 密輸の失敗でそれだけの量が押収されても何の不思議もあるまい。

もちろん失敗したところ で、関係した当事者を除き、それ以上捜査の手が伸びることはまずなく、ましてや黒幕が捕まるなんてことはほとんどない。

覚醒剤密輸のルートがブラックボックスと言われる所以である。

ちなみに、覚醒剤がもてはやされているのは日本ぐらいで、欧米ではヘ口インのボケさまし用の薬といった程度の受け止方しかされていない。よく効く栄養ドリンク、ぐらいにしか思われていないと言ってもいい。

国民性の違いといってしまえばそれまでだが、至福の幸せをもたらすヘ口インとか、幻覚が味わえるLSDやエクスタシーの方が人気がある。

簡単にいえば、覚醒剤のように実用的な薬物を好むのは日本人だけで、 薬物はお遊びとして用いるものという傾向が強い。 近年、日本でもそーっしたお遊び系の薬物が流行しているものの、 覚醒剤には遠く及ばない。

というのも、LSD25やエクスタシーは薬物に対する体の慣れができやすく依存性がない。

つまり、数を売ってナンボの密売人からすれば、覚醒剤の常習者の ように定期的に買ってくれる客がつかないのだ