本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

法律に抵触する商品取り引きにサギは多いがアングラ商品でも本当に手に入る場合も

世の中にはどんな大きなデパー卜やコンビニでも入手できない商
品が存在する。覚醒剤や拳銃、架空名義の電話や偽造パスポー
トなど、法的に問題があり、なおかつ犯罪に用いられることの多い物品だ。
商店の陳列棚には決して並ばないこれら商品は、いわゆるアンダ
ーグランドで取り引きされ、一部の人間の間のみに流通しているわ
けだが、果たして一般の人間に関わることができるのだろうか。また、できるとするならばそれはどんな商品なのだろう。

たいていの裏商品は口コミで客
を増やすというが、人脈のない者
は、なにがしかのメディアに頼っ
て情報を引き出さざるを得ない。
まず、何はともあれインターネ
ットから当たってみよう。世間で
大きく騒がれたドクターキリコ事
件の青酸カリも、人材派遣会社の
容姿評価付き名簿も、すべて出回
っていたのはネット上だった。そ
れだけとんでもない状況だという
ことだろう。
ドラッグ販売が目立ち、覚醒剤やマリファナなどは
ホームページ開設者が恒常的に
販売する形式だけでなく、掲示板
への突発的な書き込みまで挙げて
いくとキリがなく、素直に読む限
りにおいてはどんな物でも買えそ
うではある。

が、同時に、どこが信用できてどこがヤバイデタラメあるいはサギなのかの判断も難しいところだ。
当然ながらほとんどの業者、個
人は、入金確認後に商品を発送す
る形を採っているし、代引き郵便
でも小包の中に何が入っているか
は代金を払つまでわからない。
住所や連絡先が明記されている
ならまだしも、非合法商品を扱う
者がそんなバカな真似をするばずもなし。
結局のところ、古くから開設さ
れている有名ページかどうか、類
似からお勧めぺージとしてリンクされているか、といったこ
とを参考にするしか確実に入手す
る方法はないと思われる。

物は試し。とあるホームページ
で売られていた銀行口座を購
入してみることにした。私にアテはないが、一応基本アイテム
として抑えておきたい一品である。
料金表によれば、都市銀行が2万5千円で、地方銀行が3万円。
テレフォンバンキングがつくと4
万円など、金額の設定が具体的で、
信用できる雰囲気はある。


メールで希望商品と住所を伝えると、すぐに返信メールで
振り込み口座が指定された。メー
ル交換の中で口座を伝えるという
のは、内偵をかわすための証拠。本物を扱ってい
る可能性は高い。さらに、名義は
男性女性どちらでもいいのかと親
切に確認を取ってくれているとこ
ろに、商売慣れした印象を受ける。さっそく2万5千円を振り込ん
だところ、翌々日になって封筒が
届いた。開けると、男性名義によ
る通帳、カード、印鑑、そして4桁の暗証番号が書かれたメモが入っている
ずいぶんすんなり買えたものだ。
ただし、まだこの段階で喜ぶの
は早い。実際に使えるのかどうか
を確かめる必要があるだろう。
とりあえずATMで1万円を振
り込んでみると、エラーもなく振
り込み明細表が出てきた。口座が
実在することは確かなようだ。

その後で通帳に記入。間違いな
く1万円が振り込まれている。カ
ードを使い、メモられていた暗証
番号を入力するとしっかり出金もできた。
通帳と印鑑を使った窓口での取
り引きはしていないが、この調子
なら問題なく行えるだろう。実に
あっけないものだ。インターネットの次に紙媒捧を
当たってみた。ここにもソレらし
きメッセージを見かけることがある

 

そんな中、三行広告で次のようなコピーを掲げる業者を発見。
「通帳セット、保険証」
「入手困難口座」
一般売りされている新聞とあっ
て、さすがにはっきりとは書かれ
ていないが、その意味するところ
はわかる。前者は架空名義の口座
と保険証で、後者もよく似たもの
だろう。まさかGLAYのライブ
チケットを扱ってるわけではある
まい。
さっそく通帳セットの方に電話
をすると、なんと流れてくるのは
「現在使われておりません」のア
ナウンス。おそらくやトバシ携帯
の番号なのだろうが、広告掲載日
に使用不可とはいったいどういう
ことだろう。
一方、入手困難品の方はすんな
りとつながった。
「あ、広告を見たんですけど、何
を売ってるんですか」
「何でもあるよ」
『何でもって…具体的には」
『逆にオタクさんは何がほしいの」
「たとえば架空口座とか」
「ああ、そんなの全然大丈夫」
値段を聞くと、都銀、地銀、郵
便局を問わず、どれも7万円とずいぶんふっかけてくる。ネット相
場の倍以上だ。
高価だからこそ信用できるのだ
と考えられなくもないが、先方の
次の一言で私は一気に禿信感を抱
いてしまうことに。
『ウチは刊獄字者がいるから爆弾だ
って作りますよ」
んなアホな・科学者とか爆弾と
か、言葉の選び方が子供っぽすぎ
ないか。仮面ライダーの世界じゃ
ないんだから。お次は伝言ダイヤル。もちろん、
女性を引っかけることが目的では
ないから、一般のナンバ番組をあ
たっても仕方ない。ここで用いる
のは、売買専門の伝言番組だ。
ずいぶん以前から、怪しいメッ
セージの巣窟として噂になってい
た「I』なる番組にアクセスして
みる。
が、メニューを見たところ、噂
と違い、主に車の売買情報が交換
され、他にもコンサートチケット
や楽器、不動産など健全な商品が
扱われているようだ。


そこで私は「何でも大募集」『スーパーコネクション」という
2つのコーナーに注目した。ここ
はいわば、どのジャンルにもカテ
ゴライズされない情報の交換が行
われているボックス。アングラ商
品の流通している可能性は高い。
「情報に詳しい方いらっしゃいませんか」
「ただいま、運転手を募集しています」
「お小遣いのほしいパチンコ店長連絡ください」
次々と現れるミョーなメッセージだが、どれも『求む系」。しかも同一人物と思われる声による同一メッセージが度々登場し、うんざりさせられる。
結局、伝言を聞いたところ、私の希望する〃売人〃はわずかに数名だった。
「アダルトビデオ購入者名簿500人分売ります」

いずれも携帯番号が残されていたが、かけてみる

使われていないのアナウンス。録音日時が古すぎたのだろうか。
有料なぶん、イタズラ目的の人
間はいなくなるだろうから逆に信
用度は高まったと捉えることもで
きるのだが、いかんせんいつ録音
されたものかもわからず、連絡先
すら使えないとなれば利用のしょ
うがない。

マイナーな感はあるが、最後に伝言FAXをあたってみよう。
ボックス番号によってジャンル
分けされてはいるものの、どこも
アダルト色の強いメッセージが多く、思うような商品はなかなか出てこない。
そんな中、買ってもいいかなと思えたのはこれ。

FAXに書かれていた電話番号に連絡すると、やはり2万円を振
り込んでから設置場所と番号を教
えるスタイルとのこと。


ただしそれでは心配だろうから、
品川にある公衆電話番号をダダで教えるから、実際に
鳴るかどうか確かめてくれればいいという。


「ほとんどすべてのツーショット
業者で登録しちゃってるから使え
ないでしょうけど、デタラメな人
物でないことはわかってもらえるでしょう」
なるほど、いきなり振り込んで
しまうよりは安全かもしれない。
品川にあるという公衆電話の詳し
い住所と番号を聞いた私は、さっ
そく現地へと向かった。タバコ屋の脇に緑の電話が1台。
これだろうか。携帯で番号をプッ
シュする。
プルルルル、プルルルル
鳴った。確かに呼び出し音が鳴
っている。
男を信用して2万円を指定の口
座に振り込むと、翌日すぐに電話
がかかってきた。
「入金確認しました。それじゃあ
今から教えますので場所はどの辺
りがいいですか」
場所の希望もきいてくれるらし
い。自宅のある四谷周辺がいいと
伝えると、男はストックの中から
四谷にある酒屋脇の公衆電話番号を教えてくれた。
すぐに現場に直行し、目の前で
かけてみると、やはりプルルと音がする。


念のため大手のツーショット番
組にかけ、登録のための電話番号、
暗証番号を入力したところ、ちゃ
んと折り返し電話もかかってきた。
散々荒らされた番号ではないのだ。
これはおいしい。2万円の元ぐら
いすぐに取れるだろう。

たったの2アイテムだが、とり
あえずサギられることなく無事に
購入することができた。もちろん
覚醒剤や拳銃ともなるとここまで
すんなりいくとは思えないが、私
のような素人でも簡単に入手でき
る裏モノが存在することは確かな
ようだ。
ただ、やはりダマシ業者の存在
は、普通の表商品を買うとき以上
に警戒しておかねばならないだろ
う。法律に抵触する商品取り引き
にサギが横行するのは、この世の
常なのだから。