本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

親切で傘に入れてあげた女性が強姦され服役後、逆恨みで刺殺

これまで見た事件の中で一番ひどい裁判はですか?

う〜ん、絞るのはムズカシいけど、強姦罪で服役後、今度はその女を殺したという事件は強烈でしたね。一流企業に勤める女性だったけど、気の毒なんですよ。

ドラマがありましたか。

男とカタギの女性の出会いは、雨だった。

雨?

男が雨の中タクシーから降りるが傘がない。そこへ、たまたま居合わせたのが被害者の女性。優しい方だったんでしょう、よかったらそこまで入っていきませんかと声をかけた。それが縁ですよ。

濡れるのを避けられたお礼にお茶でも、という流れですか。

そう。でも、それだけでは済まず、送り狼のような形で強姦されてしまった。裁判になって、懲役7 年だったかな、男は函館刑務所で過こすんです。

しかし反省などはしなかったんですね。

逆です。考えていたのは、なぜ訴えられたのか。明らかに強姦なのに、男は逆恨みしたんだね。

親切にされたから何しても〇K という自分ルールなんでしょうね。風貌はどうなんです、凶悪な感じでしすか。

それなら驚きませんよ。暴れたり虚勢を張る被告は、ある意味ではわかりやすい。でも、その男は終始、眠そぅでね。年齢は50代。押し黙って、ずっと1点を見ている。

不気味ですね

なんですよ。顔色も真っ白だし、テレビに出てくる気味の悪い犯人みたい。こっちまで嫌な気持ちになってくる。これが、満期勤め上げて出所後、すぐに戻ってきた。
彼女は運悪く、引っ越しもしてなかったから、居所が分かってしまぅ。で、帰宅したところを、なぜ訴えたんだと叫びながら襲ってエレベ—ター内で刺殺。

殺る気マンマンだったんだ。

決めてたんでしょう。一審は無期懲役だったけど、検察側が控訴して高裁で逆転死刑判決がでましたよ。

いいですね、逆転。じつは、ぼくはまだ逆転シ—ンを見たことがないんですよ。逆転を見るのが夢です。

逆転有罪は東電OL事件のように、ときどきありますがめったにない。私もこれだけ見いて1度しか遭遇してないですよ。

しかし、きっちり見ているんだ。スキがないなあ。
大原麗子に似たとびきり美人の被告

いま、イチオシの裁判を教えてください。

有栖川宮サギ事件の坂本被告、殿下の奥様。先日も登場シ— ンからすごかったですよね。殿下である北野被告が淡々としているのとは対称に、ドアから入ってくると同時に手をひらひらさせて足元おぼつかず、すでに涙で目は真つ赤。とうとう床に崩れ落ち、座席につくだけで一分半ほどかかってました。うさんくささが群を抜いてます。

最初のうちは車椅子だったのが、歩けるようになって。なかなか見事なパフォ—マンスですよ。あれだけ傍聴人を釕付けにできる被告は少ないからね。しかも、いまでも殿下を信じていて、別れる気はないというんだから。

ミス熊本でしたっけ。美人なんですよね。だからオ— バーなことをしても絵になる。

娘さんだろうと思うけど、いつも傍聴にきている若い女性がいますね。

それは知らなかった。

だめだよ、チエックしないと。ただ、坂本被告は少し痩せすぎだね。

お、注文がつきました。じやあ、見た中で美人度ナンバー1の被告は?

( 即座に) 三菱〇所会長の元愛人で、恐喝未遂で捕まったフジサワノリコだね。坂本被告同様この人もホステス出身。芸能人のような美形でしたよ。

どうやって脅したんですか。

自分が昔生んだのはあなたの子だと。それで一度は2 千万ほど手切れ金もらって店を開いたんだけど、うまくいかず再度ゆすったところで捕まっちゃった。それでも、さすがにキレイでした。

じゃあ傍聴マニアたちは…。

もちろん見てた。なんだかんだいって、キレイな被告には華がありますよ。

そういうミーハーなところもありますよね。芸能人の裁判も好きでしょう。

だね。清水健太郎もカッコよかったですよ。

田代まさしも見たんですか。

あれは見られなかったんです。傍聴券、人が多すぎてとうとう最後まで当たらない。傍聴人が増えるのはいいことだとは思うけど、券に当たる確率が低くなるのが困るんですよ。

冷やかしでくるんじゃないよと。
ははは、ちゃんと毎回並んでるところがいいですね。
傍聴の第一人者という自負はあります

裁判所にくるのは午後からですか。

午前中はこれでも得意先回りなどしてるんですよ。まあ、大事件の判決があったりすれば何とかするけど。

何とかなるところが素晴らしい。ペ—スは週にどれくらい?

このところ2日程度。12時半頃きて、みんなと話でもしてから午後の事件を見る。仕事が忙しかったりで少し減ったけどね。

さすがに飽きてきましたか。

飽きることはないね( 断言) 。裁判はそれぞれ配役が代わるでしょう。被告だけじゃなく裁判官も検豪目も弁護人も。その組み合わせは無数にあるから、いくら見てもスリリングなんですよ。

キャリア16年。傍聴に関しては日本広しといえど、自分が第1人者だという…

その自負はありますね。

では、裁判員制度の実施も楽しみなのでは。やってみたいでしょっ。

ここまできたら1度はね。北尾さんは?

少なくともそれまでは傍聴を続けて、日本の裁判がどう変わっていくのかを見届けたいですね。

そのためにも、もっと積極的に動かなくちゃ。事件関係者とか、さりげなく話しかければ案外答えてくれるもんですよ。

さりげなくって.

長いつきあいにしましょうよ!

は、はい。